8th ASAKUSA NEW YEAR ROCK FESTIVAL 1980-1981

浅草国際劇場

みんな不良少年だった。 SO WHAT!?

大沢博美 &スポーツクラブ

大沢博美(リードボーカル)/津門博明(リードギター)/佐野幸直(リードギター)/日下晋一/光永イワオ(ベース)

 結成から今までずっとBOOGIE BROTHERSという名前でやってるんですが、このニューイヤーズイブからスポーツクラブという名前にチャレンジします。これは裕也さんがゴッドファーザーとなってくれた名なので大切にガンバリたいとハリキッテマス!
別にいつもライブハウスでやってるままをやりたいと思ってます。
ただバンド数がとても多いので時間の方が20分位しかないけれど、HOTなROCK'N ROLLLLで20分、ファンキーにやりたい。みんなもリラックスして楽しんで下さい。
 Anyway this is all about Sports club!
 I hope you'll dig us, we love you.
 最後に裕也さんへ、僕らをピックアップしてくれて本当に本当にThanks a lot! とにかくロックンロールします。


 今年の(1980年)の春頃から活動し始めた割と新しいグループです。メンバーはリードヴォーカルの大沢が中心となってやってきて何人かのチェンジがあって今5人のラインアップに落ちついた。
 まず大沢だが彼は、ブルース・クリエイションのオリジナルメンバーでその後クリエイションにネームチェンジするまで、竹田和夫らとロンドンに渡った。3年後帰国した彼はホーンセクションの入ったR&Bをルーツに置く、ロックンロール・グループ“大沢博美&ミッドナイト・ムーヴァース”を結成した。メジャーにこそならなかったがライブは素晴らしいノリのバンドだった。ギターには現在デイブレイクの寺中由起夫、そしてベースに今、クリエイションの小川ヒロ……などのラインアップだった。しかし約一年後とりたてた話題もなく解散した。いわゆるグループにつきもののナチュラル・エンドというやつだ。
 大沢が竹田和夫、そして寺中と続いた素晴らしいギタリストの座を今回は初めて二人、ダブルギターとなっている。やはりこの二人もそれぞれスタイルこそ違ってもとてもHOTなギタリストだ。
 まず佐野だが彼は大沢とジョイントする直前までスペースサーカスでやっていた。その素晴らしいギターテクニックはスペースサーカス時代にギター・フリークスに注目されてきたが今はスケールも大きくなってジャンルにこだわることなくファンキーにロックン・ロールしている。タイプにわけるとクライマックス・ブルースバンドのピーター・ヘイコックかレスデューデックぽいと思う。
 そしてもう一人のギタリスト、横浜は本牧が生んだゴールデンカップスと常に話題を共にしていたパワーハウスブルースバンドの津門だ。グループの日本語の曲は大半が津門のペンによる曲で作曲家としてもいいセンスを持った人だ。ギタープレーに関して言えば今の国内では非常にレアーになってきたがブルースをルーツに持つそのスタイルはまるでピーターグリーンのようだ。そしてこのオリジナルメンバー3人をサポートしているのがナイス&ヤングリズムセクション、ドラムスの日下とベースの光永だ。グループのイメージとしてはR・ストーンズとかロッド・スチュアートなどのロックンロールに近いと思うしそうしたいと思っている。